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2025/06/04 20:34
11月誕生石 トパーズ
トパーズは、たくさんの色を持つ宝石のひとつです。和名は「黄玉(おうぎょく)」といい、黄色の他にもレッド、ピンク、オレンジ、ブルー、透明などのトパーズが存在します。
基本的には、含まれる成分によってOH(水酸基)タイプとFタイプ(フッ素)の2つに分類されます。
OHタイプは屈折率が高く、光に長期間さらしても褪色しないとされます。ブラジル産のいわゆる「インペリアルトパーズ」がこれにあたり、橙や黄と言った色のトパーズや、ピンク系統色のトパーズが多いです。
一方、大半のトパーズはF-タイプとなります。ロシア、ナイジェリア、スリランカ、メキシコ、そして量は多くありませんが日本で産出するものは大抵このタイプです。色は無色、ブルー、ブラウンとあり、一般に出回っている「ブルートパーズ」のほとんどは、無色のものに放射線を照射したものです。
天然のブルートパーズは意外と少なく、色はライトブルーになります。また、ブラウンのF-タイプのものは、光に長時間さらしておくと褪色する傾向があるとされますので保存には注意が必要です。
11月誕生石 シトリン
シトリンの鉱物名は水晶(石英)と呼ばれ、和名を黄水晶(きずいしょう)と言います。
クォーツ、あるいは水晶というと無色透明のイメージがありますが、シトリンは柑橘類の果実のような爽やかに、美しいイエローに色づいたイエロー・クォーツです。
なお、シトリンとはフランス語でレモンを意味します。
ヘレニズム時代(紀元前323年?紀元前30年頃)、様々な文化が花開きました。そのヨーロッパ文明の基礎を築いたギリシャの地において、初めて宝飾品として重宝されました。
また、幸運をもたらす石として信仰した民族もありました。
古代、人々は鉱物に今よりも特別な意味を定義していました。シトリンはその力強さ・珍しい色味から(実際、天然のシトリンの稀少性はきわめて高い)、魔除け、病気治癒、繁栄などの効果をサポートすると期待されるようになりました。
7月誕生石 ルビー
天然ルビーは産地がアジアに偏っており、欧米では採れないうえに、産地においても宝石にできる美しい石が採れる場所は極めて限定されています。
また、3カラットを超える大きな石は産出量も少なく、それゆえ、かつては全ての宝石の中でも最も貴重とされ、ダイヤモンドの研磨法が発見されてからも、火炎溶融法による人工合成ができるまでは、ダイヤモンドに次ぐ宝石として扱われました。
宝石の女王とも称されるルビーは、7月の誕生石としても有名な石です。
この石は、ダイヤモンドの次に硬いコランダムグループに属する石で、赤いものをルビー、それ以外のカラーをサファイアと呼びます。 美しい赤の発色原因はクロムで、理想的な色のルビーをピジョンブラッドと呼びます。
語源はラテン語で「赤」を意味する「ルベウス」 (rubeus) に由来します。