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特集と読みもの

2026/11/04 19:03

GOOD TIME|季節のたより

福を迎える、11月。

酉の市と、熊手に込める願い

浅草 鷲神社の提灯と華やかな縁起熊手

日が落ちると、風の冷たさが少し増して。
街に灯る明かりに、冬の訪れを感じるようになりました。

赤い提灯、華やかな熊手、威勢のよい手締めの音。
11月の風物詩「酉の市」には、一年の無事を喜び、これからの福を願う人々の思いが集まります。

11月の酉の日に、神社の境内が賑わう「酉の市(とりのいち)」。

今年は、11月7日(土)が一の酉、11月19日(木)が二の酉です。

今年もここまで歩んでこられたことに、ありがとう。来る年も、よいご縁に恵まれますように。
そんな気持ちで迎えたい、酉の市と縁起熊手のお話です。

酉の市とは?

酉の市は、11月の酉の日に、鷲(おおとり)神社や大鳥神社などで開かれるお祭りです。開運や商売繁盛を願う行事で、「お酉さま」とも呼ばれて親しまれています。

江戸時代から続く年中行事で、年の瀬が近づく頃、新しい年の福を迎える準備のひとつとして、多くの人が足を運んできました。

2026年の酉の市の日程

✔ 一の酉:11月7日(土)

✔ 二の酉:11月19日(木)

✔ 三の酉:なし(今年は二の酉までです)

酉の日は、12日ごとに巡ってきます。そのため、11月には2回の年と、3回の年があります。1回目を「一の酉」、2回目を「二の酉」、3回目を「三の酉」と呼びます。

一の酉・二の酉・三の酉で、ご利益に違いはないとされています。複数回お参りする方も多いようです。

酉の市のはじまり

酉の市の由来には、いくつかの説があります。

神社に伝わる日本武尊(やまとたけるのみこと)にまつわる由緒や、浅草の長国寺に伝わる鷲妙見大菩薩の縁起など、寺社によって異なる物語が受け継がれています。

由来に耳を傾けながら境内を歩くと、賑わいの向こうに、長く続いてきた祈りの時間が感じられるかもしれません。

夕暮れの参道に灯る提灯と熊手の露店
福を「かき集める」熊手

酉の市といえば、縁起熊手です。熊手は、落ち葉などをかき集める道具になぞらえて、運や福、商売繁盛を「かき集める」縁起物とされています。

熊手には、さまざまな縁起物が飾られます。

おかめや小判、稲穂などの縁起物で飾られた熊手

✔ おかめ:福を招く

✔ 小判:財貨や金運

✔ 稲穂:豊作や実り

✔ 八頭(やつがしら):出世や子宝

小ぶりで飾りやすいものから、見上げるほど華やかなものまで。大きさや飾り、価格はさまざまです。暮らしやお店に合う、気に入った一つを選んでみてください。

熊手の買い方

熊手の買い方には、昔からの習わしがあるとされています。

✔ 初めて買うときは、小さめのものを選ぶ

✔ 商いの成長を願い、翌年に少し大きなものを迎える習わしも

✔ 大きさにとらわれず、飾る場所と予算に合うものを選ぶ

✔ 値段のやり取りやご祝儀を楽しむ風習もありますが、お店の案内に合わせて

神社などで授かる小さな「熊手守り(かっこめ)」を選ぶ楽しみもあります。授与品や呼び名は寺社によって異なるため、現地の案内をご確認ください。

熊手の飾り方と、納め方

熊手は、人の頭より高い位置に飾るのがよいとされています。

✔ 玄関では、入口に向けて飾る

✔ 方角にはさまざまな習わしがあるため、授かった寺社やお店の案内を参考に

✔ 清潔で安定した場所に、落下しないようしっかりと飾る

役目を終えた熊手は、一年の感謝とともに。翌年の酉の市などで納める際は、受け入れ場所・日時・対象を、事前に寺社へ確認しておきましょう。

秋の光が差す暮らしの中に飾った小さな熊手
熊手以外の縁起物

酉の市には、熊手のほかにも、さまざまな縁起物があります。

✔ 熊手守り(かっこめ):小さな竹の熊手に、稲穂やお札をつけたもの

✔ 黄金餅:金運を願うお餅

✔ 切山椒:山椒を使ったお菓子

✔ 八頭:出世や子宝の縁起物とされる芋

酉の市限定の御朱印を授与する神社もあります。

足を運んでみたい、酉の市

✔ 鷲神社(東京都台東区千束):酉の日の午前0時に始まり、都内最大規模とされます

✔ 花園神社(東京都新宿区):本祭と前夜祭が行われることで知られます

✔ 大國魂神社(東京都府中市):参道沿いに出店や露店が並びます

✔ 金刀比羅大鷲神社(神奈川県横浜市):横濱のお酉様として親しまれ、初冬の街に賑わいを運びます

✔ 七寺〈長福寺〉(愛知県名古屋市):大須酉の市では、行燈が照らす境内で、一本ずつ祈祷された開運熊手を授かれます

✔ 大鳥大社(大阪府堺市):11月の酉の日に「酉の日祭」が行われます。関東の酉の市とは趣の異なる、酉の日のお参り先です

開催時間や前夜祭の有無、参拝方法は会場によって異なります。お出かけ前に公式案内を確認し、暖かい服装と歩きやすい靴でお出かけください。

小さな福を、そばに

熊手のように大きな飾りを迎えるのは難しくても、福を呼び込みたいという気持ちは、きっと誰にでもあるものだと思います。

そんな方には、毎日持ち歩ける小さなお守りも、ひとつの選択肢です。年の瀬に向けて、気持ちを整えるきっかけにもなるかもしれません。

生成りの布に添えた淡いピンクのお守りとシトリン

また、11月の誕生石のひとつ、シトリンには、「金運」「商売繁盛」といったいわれが伝えられています。いわれは昔から伝わるお話で、特定の効果を保証するものではありませんが、陽だまりのような黄色は、見ているだけで気持ちが明るくなります。

福を願う、ひとときを。

福を、かき集める。そう思うと、年末に向けて慌ただしくなるこの季節も、少し前向きな気持ちで迎えられそうです。

※ 酉の市の由来や習わしには諸説があり、寺社・地域によって異なります。日程や開催内容は各会場の公式案内をご確認ください。

日程参照:浅草 鷲神社「今年の酉の市」(2026年11月4日確認)

年の瀬に、小さなお守りを

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▶ 11月誕生石 トパーズ・シトリンはこちら
https://www.goodtimeschool.jp/categories/2509498

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